■No.259 学校図書館
H24.5.15発


学校図書館

 国では2007年度から2011年度までの五年の間、毎年二百億円、つまり計一千億円の図書整備費を地方交付税で市町村に配付をする新学校図書館図書整備五カ年計画が進められていました。
 そして、昨年で最終年度を迎えたのですが、多くの自治体では厳しい財政状況のため図書の購入は進んでいないのが現実です。皆さんの中には、これはおかしいと思われる方も多いでしょうが、この国からくる地方交付税で配分されたお金の使い道は、金額を積み上げる際の目的には一応なっていても、実際には自治体がそれぞれの判断で決めれば、他に使い道があっても、問題はないということになっているのです。
 しかし、子供たちの将来のことを考えると、本当にそんなことで、心配にならないのですかという意見が湧き上がるのは当然のことです。
 そんな中、最近、国際的な学習到達度調査─PISAで、日本をしり目に各部門で常にトップクラスを維持しているフィンランドの教育に世界中から熱い視線が注がれています。ちなみに、今年石川県では、県知事や教育長が大きなお金を使って、わざわざ視察に行くことになっています。
 さて、どこが違うかというと、もちろん違いは幾つもあるのでしょうが、間違いなく言えるのは勉強するかわりに本をよく読む(読ませる?)そうであり、テストでもその知識に基づいて小論文などを書かせることが多いといいます。それが本当なら、日本でも、ますます読書の重要性を考えるべきと思うのですが、残念ながら反対に最近の日本では、子どもたちの本離れの状況が顕著になっており、ひょっとすると、この本離れが学力にも影響を与えているのではと考えてもおかしい話ではありません。
 話は少々変わりますが、学校での司書教諭は12学級以上の学校では必ず一人は置くこととなっているのですが、石川県ではどうなっているのでしょうか、さらに、蔵書冊数の現状や学校図書館標準を達成している学校の割合については、全国との比較ではどの程度の水準なのでしょうか、心配になってきます。また、全国的には、司書教諭の代わりとして、本の貸し出しなどを専門的に担当する学校司書の学校での配置が多いのですが、それも臨時職員が多いと聞きます。しかし、学力につながるということを考えると、図書館におけるサービス等は当然専門職が行うべきであり、代わりをする「学校司書」さえ、1人も雇っていない自治体があったり、ましてや予算は削られがちであり、図書館が開いていない時間があるなど子どもの読書環境に格差があるのでは、ことは重大です。
 「石川・学校図書館を考える会」でも、学校司書の重要性は浸透してきていると言っているものの、基本的なことであるからこそ、やはり法律で学校司書の配置を義務づけをしなければ、いくら海外を視察しても、簡単には解決しそうにないと思いますが、皆さんはいかがお考えになるでしょうか。

(H24.5.15)