■No.251 がれき処理
H24.3.16発


がれき処理

 昨年発生した東日本大震災から、早いもので一年が経ちましたが、毎日行われるあちこちでの会話やマスコミ報道に、一番多く上がる話題は今でも震災のです。私も昨年、何度か被災地を訪れてきましたが、がれきの整理は進んでも、未だ9割以上が処理出来ていない様子を見ると、被災された皆さんは、このがれきの山を見るたびに心が暗くなるのではと察するに余りあります。
 がれきの処理が出来なければ被災者の心はいつまでも癒されない、つまりこのことは復興への要諦であると思うのですが、そんながれきをめぐり全国の自治体では、受け入れを表明しながら住民の反対で頓挫するケースが相次いでいます。能登震災で全国からお世話になった輪島市でも「放射能は怖いといっていたら復興は進まない」とせっかく勇気ある受け入れ表明をしたのですが、その対応には、いまだ市長さんをはじめ多くの方が苦労していると聞きます。
 先日、ある新聞に「他人に頼らないで済むようになるほど、自己中心的な社会観がはびこる」と書いてありましたが、受け入れ反対グループの出現はまさにそれだと思いますし、これでは被災者の皆さんもやりきれない気持ちなるのではと感じます。新聞報道によりますと、がれきの受け入れには全国の自治体の86lが難色を示しているそうですが、一方で、もし全国の都道府県や市町村の多くが、たとえパフォーマンスであっても、こぞって受け入れ宣言したならば、どんなにか被災地の皆さんへの勇気づけになったのではないでしょうか。
 また、そうでなければ、日本の国では「絆」という言葉が、震災後いくらもてはやされても、日本人の「絆」というのは、いったい何なのですかと言いたくなります。
 さて、金沢市においては、昨年から県と連携したうえで、受け入れの可能性を探りたいとしていたのですが、やっと2月になって、県内の自治体で構成する県廃棄物処理対策研究会が、住民の問い合わせに備えての勉強会を開きました。いち早く、受け入れに手をあげた神奈川県知事には、地元からの厳しい反対もあり、その様子がテレビでも流れていましたが、色々の事情はあるにしろ、東北の各県や東京都では、すでに取り組みが進んでおり、静岡県やお隣の富山県も理解を示し、全国で受け入れに積極的な自治体による連携組織も近々設立されると聞くと、これでは「要請があれば国との仲介をする」と一応の理解を示しているとはいえ、石川県の姿勢は物足りなく見えます。
 もちろん、今頃になって国も協力を求めるとはおかしな話ですが、「国がまず、基準を示すべき」「本来なら地元で処理すべき」というばかりでなく、能登震災の被災地であるがゆえに、石川県自体が国と県内市町を繋ぐ窓口となって欲しかったと思いますが、皆さんはどうお思いになるのでしょうか。

(H24.3.16)