■No.233 石川県の花卉産業
H23.8.29発


石川県の花卉産業

 生活習慣が変化し、どの家庭でも、家庭菜園や活花、フラワーアレンジメントなどで花を楽しむことが一般的となり、最近、花卉の需要は益々伸びを見せています。特に金沢市では、全国と比べても一人当たりの花の消費金額は大きいと言われているのですが、そんな意味からも花卉流通産業の育成については、もっと石川県や金沢市が積極的に関わるべき課題です。
 さて、昨今は輸入花の増加やインターネット取引の進歩などにより販売力のある大都市圏の市場が集荷力を一層強めているばかりなのですが、将来を見通せば、交通体系などの進歩により石川県内の小売業者や大手スーパーが他県から直接仕入れる傾向が強まる可能性は否定できません。したがって、県外市場に対抗する力、つまり北陸のように地域内産が2割程度にしか過ぎず、 集荷力に不安を持つ市場では、卸売市場や各流通段階で多様化するニーズに応えることが出来る仕組みが必要といわれています。 ご承知の通り現在、県内には公営と民営施設の二つの卸売市場がありますが、現状を見る限り、競い合い互いに切磋琢磨しているとも言えず、集荷への危機感は深刻になるばかりであり、 先行きは共に右肩下がりであると予想されております。この問題については、全国的にも大都市を中心に市場の大型化が進んでいることから、 「石川県卸売市場計画」では第5次から現在の第8次計画まで一貫して、県内2市場の一元化の必要性を指摘しており、北陸全体を流通圏とした地域拠点市場を目指すべきとしています。 民営の卸売市場では、現在は一元化も睨んで今後の対応を模索しているのですが、この際、県が中心となって国と市の間で一元化を目指す「花卉市場統合検討会」を一日も早く立ち上げることが必要です。いよいよ来年からは次の第9次計画が始まりますので、期待したいと思います。
 

(H23.8.29)