■No.229 防災マニュアル
H23.7.27発


防災マニュアル

 東北大震災による大津波に際しては「着のみ着のまま」で逃げた被災者が命を永らえ、身の回りの品々を持って逃げようとして、命を落とされた方が非常に多かったのは事実のようです。
 これまで自治体の災害対策では、とにかく3日間、アルファ米などで我慢すれば必ず支援の手が届くと想定し、住民に食料と飲料水など、様々な緊急資材の準備を求めていたのであり、さらに「炊き出し」を当たり前のように防災システムの中に組み入れ、食料なども流通備蓄で賄うとしていました。
 しかし、道路などのインフラが壊滅状態に陥れば流通備蓄なども夢のまた夢なのであるのは、今回の例を見るまでもなく間違いなく、東日本大震災では、いままでの防災の常識は大きく覆され、防災マニュアルがいかに無意味であったかが証明されたのですが、振り返ってみればすべての災害は想定外のものでした。
 能登に地震が起きるなどとはゆめ思いもせず、浅野川が氾濫し大きな被害をもたらすとは予想さえできませんでした。また福島原発でメルトダウンが起きるなど考えられなかったのであり、つまり災害というものは総て想定できるものではないという証左ではないでしょうか。
 したがって、出来る限りの準備が結果的に準備過多になっても決して責められるものではないと考えますが、基本的な防災意識では、今後こうした想定を行わなければ、防災という言葉は成立しないと思いますが、皆さんのご意見をいただきたいと思います。
 

(H23.7.27)