■No.217 子どもに関わるあれこれ
H23.4.20発


子どもに関わるあれこれ

 公立高校の授業料の無償化に伴い、私立高校の授業料負担を軽減するために就学支援金制度を設け、公立高校の授業料相当額を支給し、保護者の所得によっては1.5倍から2倍に加算される国の制度が昨年度から始まっています。また石川県でも国の制度との整合性を図る観点から、これまで実施していた所得税が非課税である生活保護世帯などの世帯に、全額授業料免除などの支援を行う独自の制度を見直し、年収が一定額以下の世帯では一律に実質無償化となるよう制度を拡充してきました。しかし、私学の父母へのアンケート調査結果では、73%という多くの方々が、公立高校を無償化するのであれば私立学校も無償化すべきであると回答しているのが現実です。
 このように教育費の父母負担の公立高校と私立高校との格差解消は、私学の育成にとっては喫緊の課題であるのは間違いありません。
 さて、子どもの理科離れが言われて久しいのですが、石川県では、科学技術の知識の習得と体験を通して、限りない宇宙への夢を育てるなど次代を担う子どもたちの健全な育成を図るとの方針のもと、「いしかわ子ども交流センター」が運営されています。センターではプラネタリウム投影や星と音楽の夕べのほかサイエンスラボ室を利用しサイエンスアワーなどの行事を実施し、理科への関心の育成の役割にあたっているのですが、平成21年度の中学生の利用では、個人・団体とも小学生の10%程度に過ぎない状況であることはとても残念に感じます。
 ものづくり石川の経済、ひいては、日本の経済の中心を担う第二次産業の発展を継続させるためには、中学生にはこれまで以上に理科への関心を持ってもらう必要があると思いますが、国に任せるばかりではなく、多分野において本県としても積極的に取り組むべきであり、特に「いしかわ子ども交流センター」のプラネタリウムを始め施設の整備やプログラムの拡充が必要です。そう思っていましたら、3月補正の中に、2億4000万円余りの経費で、プラネタリウムの更新が突然発表されました。評価したいと思います。
 また、本県では藩政期以来培われてきた伝統文化が息づき、能楽をはじめ、邦楽舞踏や茶道など、歴史に育まれた質の高い伝統文化が集積しており、この大きな魅力であり、個性ともなっている伝統文化を次代に引き継ぐことは、活力ある地域づくりにつながる大変有意義な施策であると思います。これまでも、次代を担う子供たちに「子供謡・狂言教室」の開催、プロの演奏家による邦楽器演奏の指導をする「こども邦楽アンサンブル」を開催するなど伝統文化に親しむ環境醸成、各種文化事業の開催費補助や関係団体への運営費補助などに取り組んできたのですから、県内のそこにしかない伝統文化などについても、次代への承継を県としてもっと積極的に取り組むべきです。
 

(H23.4.20)