■No.114   H19.9.20発


 およそ人は、この世に生まれた以上、誰もが安心して学び、成長し、そして豊かな人生を送ることが共通の願いであり期待でもあります。そして障害の有無に関わらず、全ての子ども達にとって、このことが実現可能な社会を皆で創り上げてゆく必要があると思います。
 さて最近、発達障害との関係が問われているのですが、ちょっとした原因で社会生活や学校生活を拒否し、小さな世界に閉じこもってしまう不登校、引きこもり、ニートと言われる若者たちが増えるなど、子どもの心を取り巻く問題が深刻化しています。そんな中、厚労省では乳幼児期から青年期までの心を専門的にケアする外来や病棟を備えた「子どもの心の診療拠点病院」を整備する方針を固め、明年から全国でこのモデル事業にあたる10ヶ所の病院を選定するそうです。
 さらに、文科省でも発達障害などを抱える児童・生徒の学校生活をサポートする特別支援教育の一環として、財政難で思うように配置できない地方自治体に、専門支援員を配置するための補助を来年度から行なう方針を示しています。
 本県でも、発達障害についての認識を更に深め、これらの国の施策に積極的に参画していくべきと考えます。
 特に、障害のある子どもやその保護者の方々が、安心して学校教育の中でその子のニーズにあった教育を受けることができることは、重要な意味を持っていると思います。したがって市・町や医療機関等との連携を強化し、学校における発達障害の早期発見と、全国と比べると低い状況にある特別支援教育支援員の活用など、しっかりとした支援体制を作り上げていくことが必要と思います。
 さて、平成17年4月に施行された発達障害者支援法により、自閉症や学習障害、注意欠陥など発達上の困難を持つ方やその家族の支援に中心的な役割を担う「発達障害支援センター」が「こころの健康センター」内にすでに設置されています。
このセンターでは、いつでも誰もが気軽に相談ができ、さらに専門家による診断がなされる窓口としての期待が大きい訳でありますが、休日・夜間の開放や保護者の最も大きな不安である子供達の将来の就学、就労対策への支援に益々力を入れることが求められています。さらなる充実を目指していただき、苦労をしながらもその将来に不安を持ちながらも、日々子供達の成長に目を細める親御さんたちの期待に応えて頂きたいと思います。皆さんも是非ご理解下さるようお願いいたします。


(H19.9.20)