■No.97   H18.12.6発


 本県水産業の経営状況は、最近の魚価の低迷、漁業就業者の高齢化と後継者不足に加え、エチゼンクラゲの大量発生などにより、大変厳しい状況にあると言われています。 さらに、昨今の漁船燃料の高騰がこのことに追い討ちをかけているとも聞きます。また、漁獲量ではこの10年間で3万トン、そして生産金額では100億円も減少しているとのことであり、 今こそ、この厳しい石川の水産業の現状を立て直すことに、県行政が全力を傾注すべき時期がきていると思います。
 これまで石川県では、平成13年に「石川の四季のさかなを安定供給する元気な水産業づくり」をテーマに新世紀水産振興ビジョンを策定し、それに沿い今日まで施策を展開してきたのですが、 様々な迫り来る状況の変化に対応し切れていないのが現状です。今後、このビジョンを見直していくとのことでありますが、まず、これまでの施策の進捗とその成果をしっかり把握し、 いち早く時代にあったものを策定することが肝要です。
 見直しの中では、特に、資源の回復による安定した漁獲の確保や流通対策による魚価の高値を確保することなどを重点施策にすべきとの意見を聞きます。
 一方、流通対策では、業界においても、県一漁協の設立を契機に、金沢港等における総合市場の機能強化と多段階の流通機構を改善するための市場外流通に取り組むとしておりますが、 漁村特有のしがらみや慣行が障害となっているようであります。口で言うほど簡単な話ではないと思いますが、県もこれらの特殊な状況を把握し、 これから業界の取り組みに側面から支援することが大事であると思います。再び、石川の水産業の栄光を期待したいと思います。


(H18.12.6)