■No.91   H18.10.2発


 医師の不足が全国で叫ばれていますが、石川県では全体的には充足しているとは言うものの、確かに能登地区では現実に医師不足が進んでいます。
 ちなみに、全国では毎年4千人ずつ医師の数が増えているのですが、地域間、診療科での偏在は益々進み、地方の病院では小児科救急、産婦人科、麻酔科などで医師を確保できていない所もあると聞きます。
 しかし、どこに住んでいても安心して暮らせるための条件には、医療の確保は不可欠であります。このことは行政の重要な責務であると言えますが、 能登地区の医師不足を改善するためにも県と市町はもちろん、金沢大学などとの一層の連携強化が必要と思います。
 そんな中、金大附属病院では来年4月から、研修医の確保対策として研修医自身が指導医や研修内容を選べる制度を導入するのですが、 条件の良いと言われる大都市への新人医師の志向により、益々、地方での医師不足に拍車がかかっています。
 現在、文部科学省では大学医学部での地域枠、つまり地元出身学生を優先的に入学させるこの制度の導入に積極的に取り組んでいるのですが、 すでに地域枠を持つ国公立大は、全国で15大学を数え、富山大学でも2007年度から実施される予定です。 もし、今後も石川県が手をこまねき地域医療の担い手確保に遅れをとることになれば、将来に大きな禍根を残すことになると思いますが、 この際資金援助も含めたおもいきった支援策を構築し、もっと積極的に金沢大学等にも働きかけ、実現を目指すべきと思います。
 また、厚生労働省では現在、女性医師バンクを創設していますが、国家試験合格者の3人に1人をしめる女性医師の役割が、今後さらに重要になってくると思います。県の地域医療サポートセンターの中においても、しっかりとその位置付けをし、女性医師が個々のライフステージに応じて働ける環境づくりを進めることが必要かと思いますが、例えばプレミアムパスポートのような本県独自の支援策をいくつも講じることが医師不足解消の一助にもなると思います。いずれにしろ、医師不足を一刻も早く解消し、どこに住んでいても安心で安全な石川県となるよう望みたいものです。


(H18.10.2)