■No.74   H18.3.20発


 金沢市は、日本の中でも大学・短大等の高等教育機関の集積率が特筆していると言われているのですが、現在、石川県ではそれらとの様々な連携を進めており、 とりわけ、金沢大学との連携・協力においては、「金沢大学・石川県・金沢市連絡協議会」等を設置し、積極的に支援をしていくという姿勢が感じ取られます。 そんな中、金沢大学は法人化から3年目を迎え、今大きく変わろうとしています。
 具体的には、2008年度に8つの学部を再編、統合を目ざすことや、また昨年はコマツと産学連携の推進に関する協定を締結するなど、以前にもまして「地域貢献」を目標として、 様々な取組みを行なっているのです。
 このことは県の様々な施策推進に、大いに寄与するものと確信するのですが、これからはさらに県民と金沢大学との距離が近くなることを願うものです。
 さて、今年、角間に金沢大学工学部が完成移転することにより、石引の工学部跡地利用の問題がクローズアップされてきました。 7月からは附属高校の仮校舎として利用されるとのことですが、その前身であった金沢高等工業学校が、開校して以来、石引の地でこれまで積み重ねてきた85年間の歴史を生かした 利用が今後なされるべきであり、いつまでも棚ざらしにしておいては、金沢市民はもちろん、県民の期待を裏切ることになると思います。
 いずれにしましても、近い将来、県か市どちらかによる取得ということになるかと思いますが、それならば早い時期に跡地の利用方向性を探る「審議会」や「委員会」を設置し、 各界のリーダーからその利用法についての英知を集めることが大切であると感じます。
 また、いよいよ来年度発足する「大学コンソーシアム石川(仮称)」は、金沢のまち全体をキャンパスとし、 学生がまちなかの文化的・歴史的施設において文化体験・社会交流が行なえることはもちろん、県民・市民への生涯学習の機会の提供や観光客にも 気軽に訪れることができるものを目指すユニークな構想であると聞いています。
 現在本県では、活性化検討委員会や議会特別委員会において、兼六園周辺文化施設の今後のあり方について議論がなされているのですが、美術館、歴博、 近代文学館などをはじめ多くの施設を「大学コンソーシアム石川」 のキャンパスとして活用することができれば、 中心市街地の活性化や県民の交流が大いに進むと期待されるのであり、まさに歴史・文化に恵まれた本県が持つ優位性の象徴となると思います。
 また、今後は、県の積極的な支援のもと、この「大学コンソーシアム石川」を名実ともに機能させ、県内に多くの学生を集め、学都としての魅力化を図ることは、 これからの金沢の街にとって大切なことの一つであると思います。
 いうまでもなく、金沢大学は前身の四高以来、金沢市や石川県と一番ゆかりの深い大学であり、数多くの卒業生が県内の様々な分野で活躍しています。
 金沢大学のさらなる発展とより一層地域に根づくことにより、その存在感を高め、多くのすばらしい人材である卒業生にも今一度の奮起を促すことになると思います。 皆さんのご意見をお聞かせいただきたいと思います。


(H18.3.20)