■No.62   H17.11.21発


 今年完成した「広坂及びいもり堀の両緑地」は暫定的といっても、なかなか雰囲気のいい、見るに値するものになったと前を通るたびに感じます。 しかし、足りないのは、やはり、堀の中の水、これがあればなぁ、と思いますし、暫定であるからこそ、やはり、そうすべきと感じます。 また、評価が高いと言われる石垣には触れやすく、観光客にとっても魅力あふれる所と思いますが、振り返ってあたりを見わたすと、 残念ながら興ざめであるのが旧県庁本庁舎裏側や市消防本部の建物であり、石垣をさえぎる樹木とともに目障りであると感じるのは私一人ではないと思います。
 いずれにしろ、この2つの緑地とともに旧県庁跡地や、初めての改修となる中央公園は、オープンカフェなどが常設され、緑あふれる県民の憩いの場所、そして夜間でも安心な空間と すべきと思いますがいかがでしょうか。
 さて、石垣のデパートと称され、多様な形式の石垣が存在し、技法的にも、意匠的にも他に類を見ない金沢城の石垣について、かねてから私は、 その保全と景観の改善を主張してきましたが、「金沢城復元基本方針検討委員会」の報告にも、その保全はもちろん、技術の集積や研究、 人材育成への取り組みの必要性が明確に盛り込まれています。
 幸いにも、石川県は、震度1以上の有感地震が全国で1番少なく、これは貴重な石垣などの歴史遺産が残ってきた大きな理由であると思われますが、 これらをしっかりと後世に引き継いでいくことが、今の私達に課せられた責務でもあると考えますし、「本物」であるこの石垣をはっきりアピールすることで 観光誘客に1役も2役も買うものと確信しますし、金沢城復元には、まず、石垣の修復をしなければならないと思います。
 また、金沢城公園では優先順位や費用対効果のことはあるにしろ、県議会や県民から可能なものについては速やかな着手を求める声も強いのですから、 菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓が復元された「平成の築城」第一幕に引き続き、間を置かず復元を続けて行くという意気込みと流れを作ることが、政策遂行はスピード感という 時代の要請からも大切であると思います。
 例えば、陸軍によって姿が変えられてしまっている、いもり堀前の石垣の復元や、その上に立つ辰巳櫓、そして、実質的な表門だったとされる河北門については、 写真・資料も十分残っているのでありますから、いち早く取り掛かるべきと考えます。
 そして、これらは県民の宝となり、県外からも多くの方々がこれを見に足を運んでくれると思います。そのためにも何よりも知事の決断と実行が必要であります。 皆さんはどうお考えになりますでしょうか。


(H17.11.21)