■No.57   H17.10.15発


 観光シーズン真っ盛りですが、皆さんの中にも、あっちこっちへ出掛けてみたいと思っておられる方も多いかと思います。 どこがどうこうだからと、きわだっている所が県内にあるのかは別にして、ご承知の通り石川県は観光立県とよくいわれます。
 今更言うまでもありませんが、活力ある石川づくりのために観光振興は極めて重要なことであり、小松・能登の両空港や早期完成が待たれる北陸新幹線などのインフラ整備が進む中、 石川県の観光行政の指針である「新ほっと石川観光プラン」が策定されているのですが、その推進元年にあたる今年度からの積極的な事業の展開が期待されます。
 このプランの中で観光誘客の大きな柱となっているのは、「本物との出会いと豊かな体験」による精神的な満足感を求めるニーズに対する施策の推進でありますが、 観光戦略を練るとき、それぞれの地域独特の観光資源いってみれば「本物」と「観光客のニーズ」とをマッチさせ、それを誘客に繋げていく手立てを考えることが必要であり、 全国では厳しい競争を勝ち抜くことを目指し、日々そのための知恵をめぐらし、工夫を凝らしている訳です。
 さて「本物」とはいったいどういうものでしょうか。私は、「本物」の概念とは自然、歴史、伝統、情緒、人情などが重なり合って地域で長い歳月を経て創られたものであると考えていますが、 これらをしっかりと満たすことができるのが、四季折々に、各地で繰り広げられている「祭り」だと思います。
 ただし、能登、加賀には全国に誇れる魅力一杯の祭りが沢山あるのにもかかわらず、残念ながら、インターネットで紹介されていたのは全国130件のうち、 「宇出津のあばれ祭り」だけであったのを見た時、いまさらながら石川の魅力ある祭りを全国に強く発信する必要性を感じました。
 また、同じ様にこのプランで力を入れている、民俗、伝承行事、祭り、寺院巡りの旅の提案については、早く具体的な展開方法を考え、全国に向けてアピールしていかなければならないと思います。
 ところで、今春の4月10日に開催された浅野川園遊会では、お天気にも恵まれ、桜並木と女川といわれる浅野川の風情と浮き舞台での催しに、表現できないような感動を覚えました。
 このイベントは歴史的にはまだ新しいものですが、今では数多くのボランティアに支えられて、しっかりと地域に根付き、来年は20回目を迎えるまでに育っています。
 また私の知っている限り、県内では「白峰の雪だるま祭り」や「内川のタケノコ祭り」の様な地味ですが、その地域ならではのユニークなお祭りもあります。
 三大都市圏からの誘客を今後10年間で4割増やし、1,000万人にするという大きな目標を達成するためには、古くから伝わる祭りとともに新しく芽生え育ってきた祭りを強く全国に発信し、 将来はリピーターが集まる、魅力あるものに育てていくことが一番重要であると思います。そのためには地元の皆さんが育ててきた新しい祭りに対して、 行政から、今後一層の後方支援が必要であると思いますが、皆さんのご意見をお待ちしたいと思います。


(H17.10.15)