■No.55   H17.10.1発


 日本人の死因でもっとも多い病気は「がん」でありますが、石川県でも同様であり、県内で平成15年にがんで死亡した人数は男女合わせて3,011人、 部位別では肺、胃、大腸の順、性別では圧倒的に男性が女性より多くなっています。
 さて、施設や集団検診、ドックを含む健康診断においてがんが発見されれば、検診以外の直接受診や他院からの紹介型の外来受診の場合より、例えば肺がんの場合の5倍以上をはじめ、 いずれのがんでも5年生存率では大きく上回っているそうです。したがって「がん」には早期発見、早期治療が必要不可欠であり、日頃からがん検診を受けておくことが一番重要であるといわれます。 しかしながら、本県のがん検診受診率は全国平均並であるというものの、国の目標よりは、はるかに低く心もとないのであり、もっと受診率を上げる努力が必要であります。
 さて、子宮癌検診について石川県成人病検診管理指導協議会が「検診は『2年に1回』という国のガイドラインに拘束されることなく、移行にあたっては慎重に対応すべき」としているにもかかわらず、 金沢市では、来年から2年に1回にするという方針であります。今後、財政的に厳しい他の市や町でも同じ様に追随するところが増えるのではと心配するのですが、もしそうなれば、 1度受診しないと次ぎは4年目にしか検診の対象にならず、早期発見、早期治療は難しくなる可能性があります。
 たとえ厳しい財政の中にあっても、みすみす「がん」によって人命を奪われることは断じてあってはならないと思いますが、年齢階級別、性別、地域別等で受診率の低い集団を明らかにした上で、 県が積極的にがん検診受診率を上げるための対策を今後検討していくことが、県民の健康の安全・安心のために必要なことと考えますが、いかがでありましょうか。


(H17.10.1)